東京の夜を所狭しと飛び回る、パーティマジシャン・Hiro。新宿や有楽町を中心に活躍されている若手マジシャンです。周囲360度を囲まれた状態で演じるテーブルマジックを得意とするHiroの、素顔に迫ります!
今年23歳!若い!いつ頃から、プロマジシャンとして活躍されているのでしょうか。
Hiro マジックを始めたのが18歳の時でした。最初は、マジックバーの皿洗いから始めたんです。それから4ヶ月後くらいですかね。先輩マジシャンたちに色々とマジックを教えてもらって、自分もショーをするようになりました。
マジックを始めようと思ったキッカケはなんだったんでしょうか?
Hiro あるマジシャンとの出会いですね。それまでは、フリーターとしてアルバイトを6つくらい掛け持ちしていたんです。役者、声優、バーテンダー、ディズニーランドのキャスト…。今振り返れば、何らかの形で誰かを楽しませるというか、喜んでもらうというか。そういう仕事ばかり選んできたような気がします。それで、マジックバーにたまたま行った時にハマっちゃって、通い始めました。「こんな楽しいこと、仕事にできたら良いなぁ」と思っていたら、マジシャンの方に「教えてあげようか」と言われて。他の仕事を放り出して、マジシャンの道に入りました。
マジックを見て、ハマって。自分もこれをやりたい!と。
Hiro はい。最初は先輩の技を見て、盗んで、練習して。そういう日々の繰り返しでした。
マジックの何に惹かれたんでしょうか。
Hiro 昔から、映画が凄く好きなんです。音と映像だけで、あんなにも感動したり、涙したり。現実ではなかなか経験できないことも、映画を通じて感じることができる。マジックって、映画と同じようなことができるツールなんじゃないかと思ったんです。
小さい頃から、映画が好きだった。
Hiro 4歳位の時に「ゴッドファーザー」を観たのが最初の記憶ですね。父に「こういうカリスマ性を持ったリーダーになれ」と言われました。マフィア映画なんですけど…。笑
Hiroさんのマジックに影響を与えている映画はありますか?
Hiro 僕が実現したい世界観の元になっているのは、「ハリー・ポッター」と「ロード・オブ・ザ・リング」ですね。魔法の世界を作り出したい。マジックのタネを知っていくにつれ、自分が夢見ていたあんな魔法も、こんな魔法も、できるんだ!って。新しいマジックを覚える度に、すごくワクワクしますね。
マジックに対するポリシーやこだわりはありますか?
Hiro マジシャンっぽく見られたくない、というのはありますね。手先が器用な感じに見える、とか。タキシードや燕尾服でマジックをする、とか。そういうテンプレ的なイメージよりも、「22歳のその辺にいるあんちゃんが、マジックしにきた」っていう雰囲気でありたいな、と。あまり硬くなりすぎず、フランクでラフな印象をかもし出すのがこだわりです。
フランクで、ラフなマジシャン。
なぜそういうこだわりを持っているんでしょう。
Hiro この世界にもしも本物の魔法使いがいるとしたら、きっと世の中に溶け込んでいると思うんですよね。「魔法使いでござい!」って格好はきっとしていないんじゃないかな。日常の中に、皆と同じ格好で、全く普通の人として溶け込んでいる。普通の人が超すごいことを、突然やる。そのギャップが、面白いんじゃないかな、と思っているんです。
マジシャンを演じるというよりは、普通の人を演じる。
Hiro 例えば、バーで偶然居合わせた隣のお兄ちゃんに「仕事何やってるの?」と聞いたら、「マジシャンなんです」って言われて。「見せてよ!」と言ったらめちゃくちゃ凄いことが起こる。それって、その瞬間奇跡じゃないですか。
ストリートマジックみたいですね。
Hiro セロさんのストリートマジックには、すごく影響受けていますね。あとは、アメリカのマジシャンのデビッド・ブレインさん。日常の中にマジックを溶け込ませる演じ方は、お二人の影響が大きいです。
マジシャンとして、憧れの人はいますか。
Hiro 4人います。銀座「ハーフムーン」のヒデさん。マジックをエンターテイメントとして観せる能力。それから、セロさん。カリスマ性と言い、技術と言い、本当に凄い。3人目は、デビッド・カッパーフィールドさん。世界一のエンターテイナーとしてギネスにも載っている。4人目は、「手品家梅田店」のイリュージョニスト・西村峰龍さん。お客様に喜んで頂く、ということに対して真摯な姿勢が、見習いたいなと思っています。
マジシャンになってから、変わったことは?
Hiro 生活の全てがマジックになりましたね。お店で流れている音楽が気になったら、それを使ってどんなショーができるか、咄嗟に考えちゃいます。本を読んでいて、ステキなフレーズが見つかったら、それをショーに活かせないか、とか。なんだか、ずっとショーについて考えています。超ワーカホリックなのかもしれません。笑
Hiroさんが得意な出張マジックはどんなジャンルでしょうか?
Hiro フランクな雰囲気のパーティが得意です。規模としては20〜40名位のパーティが多いかな。パーティ主催者の方に依頼されて、パーティ参加者として会場に入ります。参加者の方々と肩を並べて飲み食いおしゃべりしているんですが、突然主催者に振られて、テーブルマジックを見せ始める、みたいな。参加者の方々に360度囲まれて、お店にあるその辺の道具を使ってマジックを演じたりします。実際は、開場前にこっそり置いておいた僕の道具だったりもするんですけど。笑 パーティ参加者の方からしたら、「マジックがちょっとできる程度の参加者なのかな」程度から、一気に「魔法使いや!」まで印象が変わりますよね。
今後、マジシャンとしてチャレンジしていきたいことは?
Hiro きちんとした手順のあるマジックショーにもチャレンジしてみたいですね。僕は、その場の雰囲気や空気に合わせて柔軟に形を変えるショーをすることが多かったので。パーティやフランクな場にはめっぽう強いんですが、いつも全く同じ手順・クオリティのショーを出せるかというと、まだまだこれからです。「お客様に合わせることができる」というのも一つの技術だとは思うんですが、今後は「お客様を自分のフィールドに引っ張り込む」スタイルもできるようになりたいです。
「Hiroさんの出張マジック」のウリなポイントはどこでしょうか?
Hiro その場の空気や目的に合わせたマジックを作って、演じることが出来るのが僕の得意技です。こうして欲しい、あぁして欲しい。こんなことがしたい。そういう要望を頂けたら、ワクワクしますね。
ありがとうございました!
Hiroは…
- 映画のような、魔法の世界を演出したい
- フランクで、ラフな演技を得意とする
- パーティ等で、周囲360度を囲まれた状態でのショーを得意とする
- 場の雰囲気や空気に合わせて柔軟に形を変える
マジシャンでした!